
味は一級品の川中島産! 宮澤さんこだわりの桃をアイスクリームに!
紹介してくれた方のプロフィール
宮澤 正博さん(74歳)
長野県長野市篠ノ井出身。
50歳で早期退職後、先祖代々続く畑で桃の栽培を始めました。JAの農業指導員から教わりつつも、ほぼ独学で毎年試行錯誤を重ね、現在まで桃づくりを続けています。
ちなみに、宮澤さんの甥御さんはケルトンの大学時代の教え子。Facebookで果物の生産者を募ったところ、「ぜひおじさんの桃を使ってほしい!」と連絡をくれたのがご縁です。今では「最近は足が痛くて」「おれは朝起きた時が…」と、まるで昔からの近所の友人のように、ケルトンとお互いの健康を気遣い合う仲になっています(笑)。
宮澤農園について
宮澤農園がある長野県長野市川中島は、信濃川南部に位置し、水はけが良く昼夜の寒暖差も大きいため、全国屈指の桃の名産地です。この地名を冠した「川中島白桃」や「川中島白鳳」は、いずれもここで生まれた人気品種。
宮澤農園では約1.5反の畑で、川中島白桃・川中島白鳳・なつっこ・あかつき・白鳳・黄金桃の6品種とネクタリンを栽培しています。多くの桃の木は樹齢約20年ですが、中には40年近く経つ木もあります。
収穫した桃は主にJAに出荷していますが、宮澤さんの桃を目当てに直接訪ねてくるファンも少なくありません。
栽培している桃と作業の様子
桃の栽培は、とにかく手間がかかります。
1月末から木の剪定が始まり、5月には「摘果」という実を落とす作業へ。この時点で約9割の実を落とし、残った桃に栄養を集中させます。さらに、直射日光や病害虫から守るために、ひとつひとつ袋掛けを行います。
収穫は7月末から始まりますが、これもまた大変。雨が降ると毛並みに影響が出たり、少し力を入れすぎると表面が凹んで傷んでしまいます。加えて、朝と夕方で色づきや熟度が変わるため、収穫時期はまさに「桃次第」。最盛期がお盆の時期と重なるため、宮澤さんはお盆も休まず畑に立っています。
それでも「おいしい桃を育てたい」という想いで、日々桃づくりを楽しんでいます。
MDIとのつながり
MDIでは、市場出荷できない傷ものの桃を使用しています。見た目はわずかに難があっても、味は市場に出るものと変わらない一級品。
「味はとてもいいのにもったいない。使ってもらえて本当にうれしい」と、MDIとのつながりも喜んでいただいています。
今年の桃
2025年は雨が少なく、小ぶりな桃が多いとのこと。しかしその分、糖度が高いのが特徴です。JAでは糖度9度以上が出荷基準ですが、今年の宮澤さんの桃はなんと平均14度ほど!甘さがぎゅっと詰まった桃を、ぜひお楽しみください。
加工までのスピードが命
桃はとにかく足が早く、収穫後すぐに熟しすぎてしまいます。
加工の途中でも気は抜けません。皮をむいてから時間が経つと、果肉の表面が酸化して色が悪くなってしまうのです。
そのためMDIでは、桃が届いたらできるだけ早く加工し、すぐにアイスにするか冷凍保存しています。
さらに桃の収穫時期は予測が難しいため、宮澤さんから連絡が入ったら、すぐに受け取りに行くのも大切な仕事です。
74歳の宮澤さんが、手塩にかけて育てた桃。収穫から加工まで、一瞬の旬を逃さず仕上げました。桃の季節と一緒に、思い出に残るひとときを。